
ごあいさつ

今、人口減少に伴う地域の活力の低下が大きな行政課題となっております。現在の状況が続いた場合、平成72年における人口は、県全体では現在の約6割の60万人、琴平町においては現在の半分以下の約4,200人、まんのう町においては約5割の約9,800人まで減少するという予測が公表されています。この様な急激な人口減少は、医療機関等の生活関連サービスの縮小、税収減による行政サービス水準の低下、地域公共交通の撤退・縮小、更には地域コミュニティーの機能低下など、計り知れない負の影響が考えられます。この様な負のスパイラルから抜け出すためには、農業や観光などの地場産業の振興や商店街・商工業の活性化などによる地域経済の再興、交通安全対策・有害鳥獣被害対策の充実や生活道などの公共インフラの着実な整備による安心・安全で住みよい地域づくり、子育てや婚活支援の充実による少子化対策、「小さな拠点づくり」などの推進による過疎化対策、「香川型指導体制」の充実による教育県香川の復活などにより、地域に活力と誇りを取り戻し、明るく元気で幸せな故郷の創生を図っていく必要があります。
また、琴平町、まんのう町の仲多度郡南部二町は、県下随一の観光地である金刀比羅宮、満濃池、四国で唯一の国営公園である国営讃岐まんのう公園、全国植樹祭の行われた満濃池森林公園など、多くの優れた資源が存在しているほか、農業では高い土地利用率や、野菜と米麦との複合経営などの香川県型農業が積極的に推進されています。更に、雄大な自然や豊な森林資源、高い技術力を有する製造業、日常生活に密着し、コミュニテーの核でもある商店・商店街など、多くの優れた地域資源を有しております。この仲多度南部二町がしっかりとスクラムを組み、お互いの強みを生かし合う事で、必ず、将来的に香川県を力強く牽引する事の出来る故郷となり得るものと確信しております。
これまでの、10年以上にわたるPTA活動、消防団活動、スポーツ少年団活動、商工会活動、更には水稲・ニンニクの栽培や自営業経営など、多くの方々のお世話になりながら積み重ねてきた貴重な経験を生かし、「初志貫徹」の精神で活力と誇りある故郷の創生に邁進していきます。
氏家 孝志